マッチングドネーション プロジェクト
アップデート
2024/08/09: 第一回目の実験結果の詳細レポートが公開されました!
2024/07/13: 共同開発しているCode for Japanからのプレスリリースが公開されました!
「DigDAO マッチングドネーション」は、Code for Japanと共同運営している公共財に対する資金分配の新たなモデルを模索するプロジェクトです。
このプロジェクトを通して、Quadratic Funding(QF)という分配メカニズムを実験し、ユーザーによる支持(寄付)を元に各Civictechプロジェクトに対して資金を分配します。
公共財への資金分配に対してDigDAOが取り組むこと
DigDAOは2023年、デジタル庁Web3リサーチコミュニティからスピンアウトし、Ethereumエコシステムで起こっている実験から何か行政府の変革により良い仕組みを実験・実装することを目的としています。
そこで、このプロジェクトでは、「公共財に対する資金分配」の新たなモデルを提示することを目的としています。
現在、行政は公益プロジェクト(公共財)に対して、審査制の資金分配を行っています。(「公共調達」)
しかし、Civictechのよう小さな・ボトムアップの性質を持つプロジェクトは最初から予算を分配するのは不確実性が大きい & 行政という中央集権的なエンティティが優劣を判断するべきではないと考えています。
Quadratic Funding(QF)とは
市民のニーズをもとに公共財(Civictechを代表とする公益プロジェクト)に対して資金分配をするのにとっておきのメカニズムです。
- 行政が解決したいざっくりとした課題に対して、予算をつける(これは「資金プール」と呼ばれる。予算をつける課題は、自治体窓口の混雑防止でもいいし、行政サービスのデジタル化でもいい)
- その課題を解決するプロジェクトを募り、リスト化する
- 市民はそのリストにある中から、自らが魅力的と感じるプロジェクトに寄付することができる
- 各プロジェクトは、得られた寄付者の数と金額をもとにQFメカニズムで計算された額を資金プールから受け取ることができる
背景にある数式については、【解説記事】初めてのQuadratic Fundingをご覧ください
Quadratic Fundingは民主的な方法でデジタル公共財を支援するためのメカニズムとして、Ethereumエコシステム90億円以上の資金を分配したり、台湾で活用されるなどの実績があります。
クレジットカード決済に対応するQFツールの開発
今回開発しているプラットフォームは、「GPL-3.0 license」でソースコードを公開・提供しています。
企業や行政機関などは、このソースコードを活用し、公共財への資金分配を後押しするためのカスタマイズされたツールを開発・公開することができます。
そのほか、プロジェクトの思想や概要については以下のページをご覧ください